「都会で働く女性に、ひとときの安らぎを」
新規開業アイラッシュサロン計画
本店舗は、五反田駅から徒歩圏内の静かな路面店で、賑やかな大通りから少し離れたビルに囲まれた立地に位置しています。都会の喧騒を感じさせない、女性が心からリラックスできる空間を目指して設計しました。
ファサードには「カーテンと照明」や「ファブリックペンダントライト」を使用し、前面道路へ”安らぎの雰囲気”をにじみだすことで、通行人を自然に引き寄せるデザインとしています。店内は、入り口から一歩踏み入れると外の騒音とは切り離された空間が広がり、柔らかなフォルムや素材、間接照明を用いて、リラックスできる環境を提供します。都会で働く女性が、美容を楽しみながら心身ともにリフレッシュできる場所を目指しています。
■全体計画
店舗には、個室3席を設け、各ブースはカーテンで仕切ることで柔軟な対応が可能なプライベート空間を実現しました。受付と待合スペースは、列柱のように見える仕切り壁を斜めに配置し、対面する壁には直線的な間接照明を組み合わせ、空間に奥行きと広がりを演出しています。印象的なファブリック照明やRカウンター、壁面の開口など、視線の誘導に配慮したデザインにしました。
今後の店舗展開や施工チームの交通事情を考慮し、デザインと品質の一貫性を維持しています。施工の効率化と工期短縮のため、プレファブリケーション工法を採用し、内装の家具には事業主の要望に基づく「北欧」のイメージを取り入れました。シナ共芯合板や丸棒を使用し、コスト面に配慮しながらも、全体の統一感を大切にしています。
■光の計画
光の計画は、照明と自然光のバランスを重視しました。テーマは「北欧らしい優しさ」と「透明感」です。
照明計画では、天井近くの間接照明は3500K、壁面を照らすスポットライトは3000K、カウンター下部のゴールド反射光は2700Kとし、下から上へ向けてグラデーションを作り、澄んだ透明感を演出しています。受付と待合エリアでは、優しい間接光を使用し、温かみのある空間を作り出しています。
自然光については、視線をほどよく遮るカーテンが重なり合うことで、柔らかく拡散した光が店舗の奥まで届くよう工夫しました。
■サイン計画
ロゴマークは「羽休め」をテーマに、リプラスデザインの常木氏と協力して作成しました。このグラフィックは店舗コンセプトの象徴となり、サロンのブランドイメージを視覚的に表現します。
建設地 /品川区西五反田
主要用途 /eyelash salon
竣工 /2024年
設計 /近二舎一級建築士事務所
施工 /株式会社OMI
構造・規模 /S造 1階
延床面積 /全体の内、30㎡
設計期間 /2024.01-2024.03
施工期間 /2024.04-2024.05
"Offering Moments of Tranquility to Women Working in the City"
Construction Site: / Nishi-Gotanda, Shinagawa Ward
Main Use: / Eyelash Salon
Completion: / 2024
Design: / Kinji-sha First-Class Architect Office
Construction: / OMI Corporation
Structure/Scale: / Steel structure, 1 floor
Total Floor Area: / 30㎡ (part of the entire building)
Design Period: / January 2024 - March 2024
Construction Period: / April 2024 - May 2024